<月刊AMI>2015年1月号 Vol.162 ■△▽●○□


1.「新年の抱負」


 皆さん、あけましておめでとうございます。
皆様はどのような新年をお迎えになられたでしょうか。
この1年の経験を活かせて新しい年に活躍する姿を描いて頂いている事と思います。
私も1つ年齢が増えて7月に満66才になります。
既に、僅かですが昨年から年金を頂けるようになったのと同時に介護保険料(これは結構高額です)を毎月徴収されるようになり「シルバー」という言葉が現実になって来ました。

 そんな中で、お正月らしく一年の「抱負」という事を考えてみました。
当社は7月に創業20周年を迎えることになりますが、これも偏にお客様あっての賜物なのです。
心より感謝を申し上げます。
しかし、小さな会社なので大きな記念事業を企画する訳にも行かないですが、何等かの記念となる事をしたいと思っています。
どんな記念をすれば良いかとあれこれと思い浮かべていますが、少し時間があるので思案を楽しみたいと思います。ご期待ください。

 さて、皆さんの会社は、4月に創業90周年を迎えられます。
誠にご同慶の至りであります。
一口に言えば、「ねじ」の卸売一筋という90年間なのですが、その間に大手ユーザーへの直取引があり、さらにユーザーへ個別対応する加工作業が加わり別作品のメーカー各社とのコラボ・ビジネス展開と幅を広げて体質強化を図って来ています。
これは先輩たちが切り拓いてくれた物を受け継いだ「強み」です。この流れを伸ばす必要があります。

 これまでも、過去の展示会などで接した大企業が皆様の努力で口座を開いたり、あるいは、取引額が少なかったのを桁違いに拡大したお客様が現れています。
マキシ・マーケティングというカタカナ語がありますが「顧客満足を最大化するマーケティング」と置き換えられます。
営業とマーケティングの相違点は「売り込み」と「ニーズを引き出して解決する」という風に捉えていて、「ニーズ」に対応して商品やサービス・技術などを開発して提供することが大きなポイントなのです。
考えてみるとこれらの新しい大企業や深堀で桁違いに取引が拡大したお客様との接点は「ニーズ」に応えるべく担当者が汗をかき知恵を絞ったことにあると思っています。
これは伝統の「強み」を継承した素晴らしい事例と思います。

 私が描く「抱負」は、まだまだ数多くの優良なお客様がたくさんある中で、皆様の努力で一つずつ開花することなのです。
経営学で有名な故ドラッガー先生は「企業の最大の目的は新しいお客様づくり」と言っておられます。
既存のお客様に満足するだけではなく、日本国中に優良なメーカーは数多くある訳ですし、展示会での名刺交換やホームページからの問合せなど実際に超大手企業からも飛び込んで来ているのです。

 これらは「種」なのです。水をまき肥料も与えて、長い時間が経過して花が咲き、実がなるように気の長い仕事なのです。
また、「種」としても、お客様に紹介する技術や商品は数多く持っているのです。
お客様の「ニーズ」に対して、「ねじのプロ」という立場で一段上行く提案力を皆様は持っているのです。
この「付加価値」の提案力をお客様が実際に高く評価して下さっているのです。
これは「見えざる資産」という会社の誇り(宝)であり、個々の方が「誇り」にして頂けるものであると思います。

  また、一つずつ開花する事でお客様との強い「絆」が生まれて、その満足の対価として商品を通して安定的に収益をもたらすのです。
こういう事が、本年、数多く開花して大きく飛躍する年になると夢描いています。
そして、「90周年」は単なる通過点なのです。次の10年、すなわち、「100周年」の時には、こういう優良企業が多数お客様になって「ニーズ」を解決する企業と高く評価されるブランド企業になっていると想い描いています。
皆様のご活躍に期待しています。よろしくお願いいたします。


2.最後に
 本文でも「次の10年」を描くと書いていますが、「こうなりたい」という妄想が必要と思います。
私は、「あなたの言った通りになった」とよく言われます。
それは、「妄想」した事を「構想」として具体化して「実践」しているという背景があるのです。
これが単なる予言との相違点なのです。
確かに、予言が的中することもありますが、確率的には低くなるのです。
やはり、自助努力があってこそ確率が上がるのです。
当社も今年は大きく変革する年になると確信していますが、それを確実にする方法論が描けているので「妄想」から「構想」へシフトしています。
今年は、久しぶりにワクワクする新年を迎えました。皆様に感謝いたします。


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