<月刊AMI>2013年2月号 Vol.139 ■△▽●○□


1.「創造・体験・流儀」

 右掲は、いわゆる「砂時計」です。「未来」という砂を
「今」という時点を通過させて「体験」として蓄積している図
です。 普通の砂時計は、例えば、3分で上の砂が落ちるように設計してあれば、3分経過すれば、上下を逆さにすれば、また、3分の時間を示してくれるのですが、これを「個人」に
あてはめると折り返しのない砂時計になります。
 ここでは、企業活動という「砂時計」にすると「未来」は、
「人」と「商品・技術・サービス」の開発・補充で「砂」(時間)を補充することができるのです。この時に重要な点は、 蓄積された「過去」から「何か」を引き出す事が重要なのです。「過去オール善」という言葉がありますが、成功したことも失敗したことも貴重な体験なのです。これらの体験を層別して 特長を炙りだしたりしてパターン(流儀)化して行くことが重要です。
 私が、船井総研で勉強していた時のことですが、毎日の業務報告(日報)の最下段に「本日のルール化」という箇所があり、 今日の仕事を通して気づいたことや成功した事柄、 失敗した事柄を書いてルール化という作業をするように指導されていました。毎日を反省 するのですが、アイデアや成功や失敗という体験を分析して、次につなぐようにするのです。皆さんも、意識していないうちに実践している事柄を報告書の中で文書化して行うのです。 この習慣は、文書化という意味では行っていませんが、「花まる主義」という方式で、今日のよかったことに2重丸(◎)をつける事で継続しています。

右掲は、何度もご紹介している「成功の方程式」と呼んでいる「訓」です。「心」すなわち、これは良いと思ったことを
まえるために「行動」に移すことが重要であり、さらに、
継続して習慣化していくと他人も気づいて「人格」(他人の評価)が変わり、次第に「天命」まで変えるという式です。
先ほどの「砂時計」には、「創造」「体験」「流儀」と書き込んでありますが、「体験」の蓄積を活かすには、未来に向かって「創造」的に取り組むことが重要なのです。 もちろん、失敗も成功もあるのですが、それらから多くのことを学んでルール化が出来て「流儀」となって洗練されていくのです。
 何事も「創造」すなわち前向きな事柄にチャレンジすることの蓄積から新しいものが生まれてくるのです。 私のような仕事でも、18年間も続けていますと「流儀」が出来て来ています。 「仕事の流儀」、これは、皆さんがお持ちと思います。 この「流儀」を陳腐化させないように、常に、新しい事柄にチャレンジして行くことが成長の素になります。 同じことの繰り返しでは進歩はないのです。 新規開拓は、お客様も商品も技術もサービスもと広範囲にわたるのです。 どんどん、チャレンジしたいものと思っています。
 私は、現在、63才と7ヶ月になっています。 「未来」は、どんどん、少なくなっています。
しかし、「流儀」として確立すれば、次の人にバトンタッチできるのです。 それを信じて頑張って参りたいと思っています。 「百歳現役」を目指して、体力を回復するためにダイエットにFacebookで公開しながら挑戦しています。 このやり方もFacebook仲間では評判になっています。 密かに、私のレコーディング・ダイエット法を真似ている方もいるようです。
ちょっと、実現性が薄いですが、そのうちに「ダイエットの本」を書けるかも知れません。
そんな夢を見ながら創造的を心掛けて、いろんな事柄にチャレンジして行きたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。


2。「さいごに」
 私は、お客様に「着実・前向き・具体的」と指導しています。
まず、「着実」とは、定期的に行うことであり、その周期性でお客様に「もう、そろそろ・・」という期待感が生まれるのです。 次に、「前向き」ですが、これが、今回の「創造」という事につながります。何事も失敗の中から学ぶことが多いのです。 創造的な事柄は失敗が多いので「学び」が多いのです。この「学び」で進化して行くことが重要です。 最後の「具体的」は、文字通りなのです。具体的でなければ、よい事柄でも前向いて進まないのです。
この辺は非常に重要と思います。


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