<月刊AMI>2010年4月号 Vol.105 ■△▽●○□


1.「2009年に学ぶ」

右掲は、名古屋のお客様が社内報で書かれたものです。
少し読み辛いかもしれませんが、ジックリと小さな文字と格闘すると素晴らしいメッセージという事が分かりますが、要所をピックアップしますと
『営業的には:
・S、Aランクのお客様への訪問の徹底
・コモディティー商品への取り組み(大手卸問屋からの商品の調達)
・生産技術ニュース、テクニカルニュースを使ったお客様へのアプローチ
・セラミック加工事例集を使ったインターネットでの新規顧客の開拓

社内的には:
・一部役員の給与カット、役員手当ての返上
・残業カット、派遣社員の就業時間の短縮
・定期を6ヶ月分にすることによる通勤手当の割引活用
・高速道路を使わない、電気の節約、メール便の活用などの小さな節約

こうした一年間を過ごした今、私が皆さんに問いかけたいことは、その経験から私たちは何をつかんだか?
私たちは2009年の経験を自分のものに出来ているか?
ということです。いろんな思いを持って乗り越えてきた一年を「大変だった」という一言で片付けたくないのです。
「100年に一度」だったならば、そんな機会はもう出会うことはないのです。

 ・残業しないために、仕事のやり方を変えた
 ・経費をかけないために、今までのやり方を見直した
 ・死に在庫をださないために、発注の仕方を変えた
こんな変化があったならば、私たちは不況から何かを学んだといえるでしょう。
それがなければ、自分たちのやり方を変えることはなかったからです。

 しかし、今年に入って仕事が戻ってくると「残業せずにこれだけの仕事はかなせない」、「忙しくて改善なんか出来ない」という声が聞こえてきます。
それを聞くと、私には、その人が「自分は、昨年一年間を亀のように首をすくめてやり過ごした」と言っているように聞こえます。
これでは、何も学んでいないのと同じです。
これでは、あまりに情けないと思います。

 こうして、仕事が戻りつつある今がチャンスです。
今こそ仕事のやり方を見直し、新しいやり方を確立すべき時です。
なぜなら、やり方を変えればそれだけの効果があるのです。
2009年を糧にする最後のチャンスです。あなたは何を変えますか?』
と長文になりましたが、皆さんの胸に響いたでしょうか?ご参考にしてください。(S、Aランク・・という箇所は当社のアドバイスです。)


2。「さいごに」

確かに、佐藤社長のメッセージに学ぶところが多いです。
当社においても2009年は苦悩の一年間でした。
年初からお客様が入院されて契約解除となり、大きく売り上げが減少しました。
経費削減は、以前からも努力していますので、この大きな穴埋めには社員に会社都合で解雇し、契約社員として低額の固定支給プラス業績反映給という形式に変更しました。
社員は、不安定な形式にも関わらず了承してくれました。
豊田章夫社長が「社員をかばう心算だったが、こうしてみると社員に支えられていた事に気付いた」と感動して涙した光景に痛感するものがありました。
そういう苦しい背景の中で、状況打開策として、MMQCを新商品としてお客様に提供して「一緒に考える」をキーワードに指導法を変更しました。
当社にとっても2009年に創意工夫した事柄をこれからのコア・コンピタンスとして伸ばして行きたいと再確認しました。



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